山崎どうぶつ病院

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By cincerns and symtoms

歩き方がおかしい

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犬や猫の歩き方に異常が見られると、飼い主としては非常に心配になります。歩行障害は、軽度の怪我から深刻な神経疾患まで、さまざまな原因によって引き起こされます。ここでは、歩行障害の種類と原因、飼い主がチェックすべきポイント、受診の判断基準、考えられる病気について説明します。

歩行障害の種類(どんな歩き方をしていますか?)
歩行障害の種類 説明 考えられる原因
足をかばうように歩く、足を引きずる 痛みなどで足をかばうように歩いたり、足を引きずる。 外傷、関節炎、骨折、脱臼、靱帯損傷、腱炎など
ふらつき 足元が不安定で、よろけるように歩く 神経系の異常(脳や脊髄の病気)、前庭疾患など
麻痺 足を動かせない、立ち上がれない。 椎間板ヘルニア、脊髄損傷、神経疾患など
異常な歩き方 腰を振る、ジャンプするような歩き方。 股関節形成不全、膝蓋骨脱臼など

【受診する上で、チェックしておきたい点】

歩き方がおかしいなど気が付いた場合は、以下のポイントに注意しましょう。
スマホで歩いている様子など記録に残しておくと、診断に役立ちます。

  • ・足を引きずっていないか。
  • ・足をかばうように歩いていないか。
  • ・ふらつきやよろけがないか。
  • ・足を動かせているか、立ち上がれるか。
  • ・歩行時に痛がる様子がないか。
  • ・歩き方に左右差がないか。
  • ・歩行中に転倒しないか。

これらの症状が見られる場合は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。

【このような症状があるときはすぐに受診ください】

以下のような場合は、速やかに動物病院を受診しましょう。

  • ・急に歩けなくなった。
  • ・足を引きずる、かばうような歩き方が続く。
  • ・ふらつきやよろけが見られる。
  • ・足を動かせない、立ち上がれない。
  • ・歩行時に強い痛みを示す。
  • ・歩き方に明らかな異常がある。

特に、急な症状の変化や痛みを伴う場合は、早急な診察が必要です。

【歩行障害の種類から考えられる病気】

歩行障害の原因となる主な病気には、以下のようなものがあります。

  1. 関節や骨の異常
    • ・膝蓋骨脱臼:膝のお皿が外れることで、足を引きずるようになります。
    • ・前十字靱帯断裂:参考画面参照
    • ・股関節形成不全:股関節の発育異常により、腰を振るような歩き方になります。
    • ・骨折や脱臼:外傷により、足を動かせなくなります。
    • ・変形性関節症:関節の変形により、痛みや歩行障害が生じます。
  2. 神経系の異常
    • ・椎間板ヘルニア:背骨の間の椎間板が飛び出し、神経を圧迫して麻痺や痛みを引き起こします。
    • ・脊髄腫瘍:脊髄に腫瘍ができることで、歩行障害が現れます。
    • ・特発性前庭障害:平衡感覚を司る前庭に異常が生じ、ふらつきやよろけが見られます。
  3. 代謝性疾患
    • ・糖尿病性ニューロパチー:糖尿病により神経が障害され、歩行に異常が出ることがあります。

や猫の歩行障害は、さまざまな原因によって引き起こされます。飼い主としては、日頃から愛犬や愛猫の歩き方に注意を払い、異常が見られた場合は早めに受診することが大切です。特に、急な症状の変化や痛みを伴う場合は、速やかな診察が必要です。愛犬や愛猫の健康を守るために、日頃からの観察と早期の対応を心がけましょう。
歩行障害など整形外科に関する病気は、専門科ネットワーク・整形外科ページをご覧ください。

また、当院では、前十字靱帯断裂の手術は関節外科の専門医(是枝哲彰先生)による丁寧で迅速な手術をお受けいただくことが可能です。ご自宅のワンちゃんがびっこを引いていたり、歩き方に違和感を感じたりする場合には、ぜひご相談ください。