山崎どうぶつ病院

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By cincerns and symtoms

震えている けいれんしている

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犬や猫が震えたり、けいれんを起こしたりする様子を見ると、飼い主としてはとても心配になったり不安になる事があるかと思います。これらの症状は、単なる寒さや緊張による一時的なものから、重篤な病気の兆候までさまざまな原因が考えられます。ここでは、震えやけいれんの原因、飼い主がチェックすべきポイント、受診の判断基準、考えられる病気について説明します。

震えは、筋肉が自分の意思とは関係なく小刻みに動く状態です。
震えには以下のような原因が考えられます。

【震えの原因】

  • ・寒さ:体温を上げるために筋肉が震えさせることがあります。
  • ・恐怖やストレス:雷の音や知らない場所などで緊張して震えることがあります。
  • ・加齢:年を取ると筋力が低下し、どうしても震えやすくなります。
  • ・低血糖:血糖値が下がると震えが起こることがあります。血糖値を上げるためのホルモンが働く事で震えが起こります。
  • ・中毒:有害な物質を摂取すると震えが生じることがあります

【けいれんの原因】

けいれんは、筋肉が強く収縮し、体が突っ張ったり、ピクピクと動いたりする状態です。
以下のような原因が考えられます。

  • ・てんかん:脳の神経に異常が起こり、発作が発生します。
  • ・中毒:有害な物質を摂取すると、脳に影響を与えてけいれんが起こることがあります。
  • ・熱中症:体温が上がりすぎると、脳への血液供給が不足し、けいれんが起こることがあります。
  • ・低血糖:血糖値が下がると、脳の機能が低下し、けいれんが起こることがあります。

【受診する上で、チェックしておきたい点】

愛犬や愛猫が震えたり、けいれんしている事に気づいたら、まずは慌てない事です。
飼い主様が慌てていたり、大声で叫んだりすると動物も余計不安になってしまいます。
落ち着いて、以下の点を確認しましょう。
スマホなどで動画撮影しておくと、診断に役立ちます。

  • ・症状の持続時間:震えやけいれんがどのくらい続いたかを確認します。
  • ・頻度:症状が一時的なものか、何度も繰り返しているかを確認します。
  • ・意識の状態:呼びかけに反応するかどうかを確認します。
  • ・体の部位:症状がどの部分に現れているかを確認します。
  • ・前後の状況:症状が現れる前に、誤食や暑い中での散歩、ストレスを感じる環境にいたかどうかを確認します。

【このような症状があるときはすぐに受診ください】

以下のような場合は、緊急で動物病院を受診してください。

  • ・けいれんが2分以上続く場合。
  • ・けいれんが1日に何度も繰り返される場合。
  • ・けいれん中に意識を失っている場合。
  • ・けいれん後に元気がなく、食欲がない場合。
  • ・震えが長時間続く、または頻繁に起こる場合。

後遺症を防いだりする意味でも緊急を要するものですので、慌てず動物病院に連絡し受診ください。

【震えやけいれんから考えられる病気】

震えやけいれんの症状から考えられる主な病気を以下に示します。

てんかん

  • ・症状:けいれん発作、意識喪失、よだれが出るなど。
  • ・原因:脳の神経に異常が起こることで発作が発生します。
  • ・治療:抗てんかん薬の投与など。

※てんかんに関しては、専門科ネットワーク・神経病ページをご覧ください。

中毒

  • ・症状:震え、けいれん、嘔吐、下痢など。
  • ・原因:有害な物質(ブドウ、レーズン、チョコレートなど)の摂取。
  • ・治療:中毒物質の排除、対症療法など。

熱中症

  • ・症状:震え、けいれん、呼吸困難、意識喪失など。
  • ・原因:高温環境での長時間の活動。
  • ・治療:体温の冷却、点滴など。

低血糖

  • ・症状:震え、けいれん、元気がないなど。
  • ・原因:血糖値の低下(糖尿病の治療中、空腹時など)。
  • ・治療:糖分の補給、原因の特定と対処。

犬や猫の震えやけいれんは、軽度なものから重篤な病気の兆候までさまざまな原因があります。飼い主としては、突然の事で驚いたり慌ててしまったりする事が多いかと思います。 まずは深呼吸などして落ち着く事が重要です。

動物も突然の事だったり、自分の体の自由がきかなくなる事に不安を抱えております。そのような状況の中で、落ち着いている飼い主様の姿をみることで動物も安心感を得られます。 そのため、まずは飼い主様が落ち着き、病院に連絡して受診するなど対応することが重要な事です。